テレビとは、◯◯です。

テレビの側から思うこと、日々の雑感を。

【雑感】M−1グランプリとリーガル千太・万吉

 

 
テレビは文化である、
そう強く感じた瞬間についてお話します。
 
09年 大学時代にM−1グランプリ
おさらいしようと思い
02年のM−1をDVDで見ていたときでした。
 
そのときネタを披露したのはおぎやはぎのお二人。
ネタが終了し審査員の立川談志のコメントの番に。
 
立川談志はなんておぎやはぎを評していたっけ…
 
当時リアルタイムで見ていた記憶を
取り戻そうとしている矢先

談志はおぎやはぎを誉め称え、
要約すると次のようなことを述べていました。
 
「認めてやる。君らの漫才はリーガル千太・万吉を彷彿させる」と。
 
このコメントの返しとしておぎやはぎ
そのコンビは誰だか知らないけど
ありがとうございます
のようなことを言って会場の笑いを誘いました。
 
リアルタイムで見ていたときは
この瞬間をそのまま受け流していましたが
あらためて見ると興味が出てきたんです
 
リーガル千太・万吉って
どんなネタをしていたのだろう
 
このコンビが知りたくなりました。
 
おぎやはぎと本当に似ているのだろうか。
立川談志がとらえた「共通点」とはどの点なのか。
 
ダメもとでYOUTUBEで検索をかけてみると
なんと動画がアップされていました!
 
テレビ画面では→ おぎやはぎ
iPadでは→ リーガル千太・万吉
 
時代が全く異なる漫才コンビ二組を
見比べることができたのです。

そして

確かに話す間合いや
トーンに相通じるものを感じます。
 
当時の09年を起点にして
02年のDVDと何十年も前の動画を
見比べることができます、
まさにこれは文化だなと確信を持ちました。
 
YOUTUBEのコメントを見てみると
数年前に書かれた
ご年配らしき方の思いが綴られていて
 
「アップ主さん、ありがとうと。」
 
すばらしいと思う同時に一つ思いました。
 
「これを合法で堂々と視聴できるシステムを成立させなければ!」
 
YOUTUBEにアップされている動画は
アップ主の方の善意であっても
あくまで著作者の許可なくアップされた動画と
くくられてしまっても現状 致し方ありません。
 
文化的に価値の高いものでも
著作者の判断により動画が削除されることは
少なくありません。
 
だからこそ こうも思うんです

テレビだから残せてきたものがある。
この延長線上にある
いまのテレビをもっと大切にしよう。
 
当時 誰も見なかった番組を
10年後に何千万人もの方が視聴する、
これが可能となった時代です。
 
いまテレビ番組をつくることは
 未来に積み重ねていく使命 意義をもつ。
 
ゆえにこの考えは揺るぎないものとなりました、
 


つまり テレビは文化である
 
 
以上、私がテレビを文化ととらえ 大事にする理由とその大きなきっかけでした。